戸澤の週報

2019年04月30日

成城石井

先週はタイへ出張へ行ってきました。

今年の2月にスタートしてから約3か月が建ち、少しずつ業務の範囲を広げつつあります。

人員も3名となりこれから本格的にスタートさせたいと考えております。

タイは37度ですでに夏本番です。一足お先に真夏を経験させていただきました。

 

先週はスーパーマーケットの「成城石井」の元社長である石井良明さんが書いた「成城石井の創業」を読みました。

成城石井というと通常のスーパーが取り扱っていない、ちょっと高価なイメージがあります。

高田馬場にもあり何度か行ったことがありますが、今まで深くは知りませんでした。

1927年に父親が世田谷区成城に食料品店を創業し、石井良明さんが32歳の時に社長を引き継ぎます。

しばらくするとスーパーマーケットに鞍替えし、以降の成長は皆様もご存じのとおりです。

成城石井の成長の源泉になっているのは「差別化」です。他社では扱っていないものを取り扱っていますね。

これは最初から狙っていたとうわけではないようです。

まだ商店だったころ目の前に「Odakyu  OX」と言う小田急が経営するスーパーが作られてしまいました。

スーパーマーケットの集客力はすさまじく、あっという間に赤字になったようです。

そこで、Odakyu OXが取り扱っていないものを扱い、お客様にはOdakyu OXに行った後に寄れるようにしたようです。

さらに成城石井がすごかったのは、ワインやチーズなどの良質な製品を世界中探し回り、直接輸入することにより、ワンランク良質なものをワンランク下の価格で購入できたので、デパートから顧客をずいぶんと取ったようです。

「かならず見て買え」と言う考えのもと、自ら日本中、世界中を回って良いものを取りそろえることで顧客の支持を得ました。

成城石井の基本戦略は、コンセプト(差別化)をきちんと決めたら、あとは良質な製品を幅広く揃え、ワンランク下の価格で、お客様が買いやすくレイアウトする。

これらのことを愚直に追及していくことのようです。

 

石井社長の言葉の中で「迷ったら厳しい道を」とあります。

判断に迷うときはたいてい厳しい道と簡単な道があるものです。

簡単な道は非常に魅力的に見えて、つい選びそうになってしまいます。

しかし長期的に見て厳しい道を選んでおいて間違いはないと思いますので、納得です。

石井社長の唯一の心残りは後継者が不在だったことです。

石井社長が体調を崩してしまったときに、会社をファンドに売却せざるを得なくなり、現在の成城石井はローソンの傘下です。

他社の歴史を学んで、自社に良い部分を取り入れることは非常に大切なことです。

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