戸澤の週報
2026年03月07日
世界地図を書き換える速度
先週は当社取扱いサプライヤーの研修で、マレーシアに行っていました。
マレーシアのスーパーで「熱さまシート」を見て驚きました。日本では約400円の商品が、800円ほどで売られていたからです。
さらにトランジットで立ち寄ったシンガポールでは、日本なら1500円ほどのお菓子のお土産が3500円でした。
日本円が弱くなっていることも一因でしょう。しかし、もはやそれだけでは説明できません。
改めて、日本企業が戦っている相手は、同じ日本ではないと認識しました。
当社がある池袋の隣、目白駅で今、ゆっくりと、しかし大きな動きが始まっています。
駅の目の前に小さな新築ビルが建ってからしばらくテナントが決まらなかったのですが、昨日内装工事に入っていました。
「Cotti Coffee」の小さな名前が確認できました。
この中国発のコーヒー店は、現在世界中でスターバックスを苦境に追い込んでいる大きな要因の一つです。
同じ創業者が作った「Luckin Coffee」と合わせて、中国では店舗数がスターバックスの3倍を超えています。
コンセプトはデジタル飲料モデルです。
アプリ注文、QR決済、配達が主なスタイルでレジが不要となり、人件費を大きく削減できます。その結果、100円台という価格が実現しました。
これらのことが僅か2~3年という驚愕のスピードで実現しています。
デジタル、データ、資本が結びついたとき、産業の世界地図は驚くほどの速度で書き換わります。
さらに、コーヒーは今後大きな成長が見込める、グローバルの巨大市場です。
日本人が年間に200杯飲んでいるのに対して、中国ではまだ10杯、その他東南アジアやインドなどの国でもまだ十分に普及していません。
もう1つ面白いのはCotti Coffeeの狙いは、コーヒーだけではなく、飲料全般です。
紅茶、フルーツドリンク、デザート飲料などで、フルーツテイストのコーヒーも人気です。
これらのことができるグローバルプレイヤーの挑戦を、日本の、しかも池袋ではなく目白という街で、どのように受けて立つのか興味深く見ていきます。
この立地は、すぐ隣が地元の何十年もやっている個人店、その隣がドトール、逆の隣がセブンイレブン、道路挟んで目の前にサンマルクカフェという、密かな激戦区です。
コーヒー店の世界地図ですら、僅か2~3年で書き換わってしまうのです。
日本企業は、この変化にどう向き合うのか。
この問いに、全ての日本企業は答えなければいけません。
当社としては、人に書き換えられて遠くに追いやられるくらいであれば、自分たちにしかできないことで新たな世界地図を描いていきます。
書き換えられた地図の端に追いやられるのではなく、自分たちで次の世界地図を描く側に回りたいと思います。
そのための準備を、当社でも着実に進めています。









