戸澤の週報

2022年04月17日

情熱とプレイフル

先週は少し寒が戻った1週間でした。
三寒四温が継続中ですが、今週の中頃を超えると、初夏の陽気になるようです。
 
「海賊と呼ばれた男」の映画をまた見ました。
原作の小説を読んでも良いのですが、映画も良いです。
敗戦後、まだ自由に石油を輸入できない中、石油メジャーを相手に堂々と挑み、イランから石油を日本に運んでくるその様は、同じ日本人として誇らしく感じます。
題材になった出光興産は当時まだ世界の中では中小企業のクラスで、資本力もまだ不十分でした。
常に挑戦と言う名の博打を繰り返して、何とか成果を上げて、今の出光興産株式会社に至っていることだと推察致します。
今の出光は大企業であり、多くの資産を持っています。
しかし当時は、常に厳しい制約の中、結果を出すことを求められたと思います。
(出光に限らず、全世界の中小企業の全てが同じ状況だとは思いますが。)
「できるかどうか?」ではなくて、「どうやったらできるか?」を基本の考え方にしていたと思われます。
 
最近の風潮は「できるかどうか?」が中心になっているような気がします。
同志社女子大学名誉教授である上田信行さんは、仕事を真剣に取り組むときにわき起こるドキドキワクワク感を「プレイフル」と定義しました。
「Can I do it?」と「How can I do it?」では、一単語「How」が入っているだけの違いですが、大きな違いです。
「How can I do it?」の人は、自分一人だけの力だけではなく、周りの人の力を合わせて考えて見ますので、実現の可能性が上がり、ワクワクしやすい状況になります。
そして、例え失敗があったとしても、「まだ目標に到達していないだけ」と捉えます。
英語の概念で考えると「Not yet」と言えるでしょう。まだできていないだけと言うことです。
どんな仕事にも制約はつきものです。
制約とは「お金」「人のリソース」「時間」が限られていることです。
しかしながら、制約があるからこそ、腕の見せ所であるはずです。
例えるのなら、冷蔵庫の中にある余り物で、最高の料理を作ってしまうイメージでしょうか?
この事は自分の今までの経験や知恵を総動員して、仕事を楽しむことに繋がっていきます。
 
仕事をする上での理想は、自分自身にわき起こる情熱があることです。
今うまくいっていない(足りていない)ものを、うまくいくようにしたいという想いです。
もちろん、今はまだ分からなくてもいいと思います。
いつかわかるときが来るかもしれませんし、気が付いていないだけかもしれません。
情熱の次にほしいものは、プレイフルな考え方です。
プレイフルな考え方は制約を楽しみ、どうしたらできるか?の考え方で仕事に取り組むことです。
長い事仕事をしていると、ふと自分の仕事の意義だとか、大きな意味での情熱をどこかに置いてきてしまい、忘れてしまうことが必ずあります。
そんな時には「情熱」と「プレイフル」の2本柱を再度考えて見ると良いと思います。
これからの事を考えることも楽しいですが、今まで通ってきた道を、振り返ってゆっくりと検証してみるのもありです。
今までどんな情熱を持っていたのか?
今までプレイフルに考えることができていたのか?
できていた部分は、どのような結果に結びついたのか?
できていなかった部分は、どのような結果になったのか?
そして、それらはこれからの将来にどのように活かせば良いのか?
これらのことをゆっくりと考える時間を取ることで、再度情熱的でプレイフルを取り戻して、また歩き出せるのかもしれません。


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