戸澤の週報

2025年01月26日

Day1(創業当初のマインド)

今年も無事にインターネプコンの出展を終えることができました。

改めて戸澤の週報を読み返してみたところ、2003年から出展しておりますので、22年目となります。

そのように考えると時間が経ったのだなと改めて思います。

3日間の中で、創業当時からお付き合い頂いているお客様と何人にもお会いし、話すことができました。

今日は、少しだけ創業当時当社がどのように仕事をしていたのかご紹介したいと思います。

 

2003年当時、外出する際には必ず持っていくものがありました。

コアバックです。

これは当社のロゴを入れた宣伝用のバックなのですが、丈夫に作ったので重宝です。

このバックを持って秋葉原に行きます。

お客様から注文を受けている製品を、商社各社を回り、支払いをし、引き取りを行います。

当時は配送代が惜しかったのと、そもそも口座を作ってくれないので、現金で支払うことしかできない会社もありました。

そして、次は電線を長さでカットして売ってくれるお店に行き、お客様に電話します。

携帯電話で話をしながらお客様が必要な電線を特定し、その場でおおよその価格を伝え、内示をもらい買って帰ります。

設計・開発を行う会社が主な顧客だったこともありますが、価格で問題になったことはほとんどありません。

お客様が必要なものをきちんと集めてくることが、当社の役割でした。

時々納期がぎりぎりとなってしまうものが発生すると、直接納品しましたし、時には駅でお客様と待ち合わせをして荷物を渡したこともあります。

 

インターネプコンの会場で、その頃のお客様と話をしていて、今の当社に欠けているものが分かりました。

それは、ものづくりを一緒に担っているという責任感です。

確かに、あれから20年以上が経ち、当社にできることはだいぶ増えたかもしれません。

社員も増えて、拠点も増えたのも事実です。

しかし、その過程の中でお客様との繋がりが、薄くなってしまったら元も子もありません。

大切なことは、大きくなることなどではなくて、より深くなることだと言うことに改めて、気が付きました。

ものを必要としているお客様と、ものを提供する当社とが、運命共同体になって、同じ目標に向かって、同じ温度感で取り組むのです。

ものづくりをしていると、簡単にいかないことがいっぱい出てきます。

リスクもありますし、手間がかかることもたくさんあります。

お客様はそういったもの全て背負ってものづくりをしています。

全てを一緒に背負って、同じ船に乗る覚悟を持っている会社になることが、今の当社に必要なことであると、この3日間は教えてくれました。

非常に意義深い機会となったことを感謝致します。

ご来場頂いた皆様、展示を支えてくれた皆様に深く感謝致します。

Day1の気持ちを忘れることなく、これからも取り組んでまいります。

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