戸澤の週報

2026年07月18日

調達力を支えるのは人である

今回電子デバイス産業新聞に掲載して頂いたコラムでは、「調達が経営課題になった理由」を書きました。

しかし、私が一番伝えたいのは「これからはバイヤーを育てることが企業競争力になる」ということです。

私が社会人になった頃、日本のセットメーカーは強く、世界の中でも存在感がありました。

調達においての選択肢は多く持ち、納期通りに入ってくるのは当たり前で、一番安い所から購入すれば済んでいました。

今は違います。

戦争や災害などの理由でサプライチェーンに問題が起こることが頻発するため、部品の確保が優先されるようになりました。

その結果、より調達の難易度が上がりました。

 

調達のひとつの課題は評価の方法です。

バイヤーが頑張って納期通り入手したとしてもそれは特に褒められず、ひとつでも納期に間に合わなければ怒られる。

この減点評価がバイヤーを苦しめます。評価の軸を変える必要があります。

加えて難しいのが、知識やスキルの継承です。

ベテランバイヤーの多くが第一線を退き、泥臭いやりとりや交渉を経験した人材が減ってきています。

何か問題があった際に、最後大きく意味を持つのが、普段のコミュニケーションです。

普段仕事でのコミュニケーションを持つことももちろん大事ですが、いつも会社に来てもらうではなく、自分から行ったり、食事を共にしたりすることも大切です。

バイヤー受け身ではなく、自分から動くことが大切だと思います。

今重職についているバイヤーの昔を思い返してみると、ほとんど席にいなかったです。

調達環境はこれからも不確実性が高まっていくでしょう。その中で企業競争力を支えるのは、システムだけでもAIだけでもありません。

最後に違いを生むのは、人です。

日本企業が再び競争力を取り戻すためには、優れたバイヤーを会社全体で育てていくことが何より重要だと、私は考えています。

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