戸澤の週報
2025年12月27日
変化しないことの代償
クリスマスも終わり今年も残り数日となりました。
当社は29日までやっておりますが、今週で仕事終わりの方は多いかと思います。
2026年に向けて、ゆっくりと過ごせると良いですね。
我々の年代ですと掃除ロボット「ルンバ」は誰でも知っています。
そのルンバを開発したアイロボット社が、日本の民事再生法に当たるチャプター11(破産申請/再建手続き)となりました。
ルンバの初期(2002年)は、ロボット掃除機の代名詞として成功を収めましたが、その後はニーズ(掃除+床拭き機能など)に対応できず、新興国にシェアを奪われます。
そのため、高機能品で戦うも、値下げ圧力が強い上に、数が出なくなっているため製造コストも高く、行き詰ってしまいました。
現在の日本企業の置かれている状況と非常に良く似ています。
同社CEOは長年にわたる複数の問題が積み重なって今回の決定に至ったと述べています。
また、iRobot の共同創業者は、破産申請に至った理由を「競争の軽視」と指摘しています。
いずれにしても、自社の製品・技術を過信して、長期に渡って適切な方向へ変化することを怠ったことは間違いありません。
個人的に組織の変化は「変化するのも地獄、変化しないのも地獄。どうせ同じ地獄ならその先に一時的な天国がある変化を選ぶべき」だと考えています。
変化しない地獄とは、組織の消滅を表します。
競争を真剣に捉えることができず、過去の成功体験に酔っていると、気が付くと既に何も打つ手が無くなっています。
しかし、変化することも決して簡単なことではありません。
組織の衰退は水面下にて、ゆっくりと時間をかけて起こるためです。
当然その間もシグナルは出ていますが、致命的なものではないため、見逃してしまいます。
正確には見なかったふりをするというのが近いでしょう。
ほとんどの会社は常に課題を抱えており、現状をある程度把握していつつも、今すぐ変化し対応することを先延ばしにしてしまいます。
結局変化すべき時は常に「今」ということなのでしょう。
次に変化をし始めた時のことを考えてみます。
組織が新しい変化を始めると、多くの人が今まで自分のペースで仕事ができなくなります。
人間はここに抵抗を感じ、現状維持バイアスが強く働き、変化を否定するようになります。
リーダーも、チームからの反応に、いつしか違った考えに染まってしまい、変化が停滞します。
この状態になると、それぞれのチームが建設的な意見交換ができなくなり、悪循環になります。
大切なことは、変化とは上記に述べたようなものであることをきちんと理解することです。
変化しなければ、組織が消滅すること。
変化しようとすれば、必要な知識やスキルが変わること。
変化しようとすると、現状維持バイアスが大きく働くこと。
これらを最初から想定しておき、各々に必要な方策を予め考え、実行することが大切です。
同時にその過程でそれぞれの役割のチームが、変化における自分たちの役割を認識することです。
そして、最も大切なことは、変化の過程において、お互いが思いやりを持ち、共に創りあげていくという考えを持つことです。
企業30年説にあるように、必ず企業は世の中から変化を求められます。
変化に柔軟に対応できれば、その後はしばらくの間は成長できます。
少しの間は天国を経験することができますが、またしばらくしたら同じく変化を求められるようになるでしょう。
この繰り返しをすることで、本当に強い会社が出来上がっていくのだと思います。
もちろん、当社も例外ではありません。
当社は今月で25周年を迎えることができました。
これはひとえに皆様のおかげです。
当社従業員も、企業30年説に負けないように、一生懸命に変化を果たそうと努力しています。
どうぞこれからも変化し、価値を生み続ける当社にご期待してください。









