戸澤の週報

2026年01月31日

抜苦創楽

通勤路には梅が咲き始めました。

日本海では大雪となり、しばらくは厳しい日々が続きそうです。

それでも、桜の枝には蕾が付いているのを見ると、春が確実に近づいていることが分かります。

 

AIを除く半導体の世界も、現在状況を大きく変化する兆しが出てきます。

長期に渡る不調から、回復を物語る様々な数値が目の前に上がっています。

我々の業界は、他の業界と一番違うポイントは、環境変化の落差の大きさと言えるでしょう。

 

良い時と悪い時の落差が極めて激しいため、各社人員や設備など、どこに合わせて設定するかが課題になります。

真ん中に合わせると、調子よい時には不足し、悪い時には余剰になります。

さらに悪いことに、最近の傾向では、市場が真ん中になることが極めて少なく、大抵大きく上か下に触れています。

真ん中は疾走していき、まるでホームから見る通過していく新幹線のように、一瞬で過ぎていきます。

 

これらの理由で各社頭を悩ましているわけですが、先週に大切な言葉に出会うことができました。

「抜苦与楽:ばっくよらく」

この言葉は、相手の苦しみ、不安を減らし、安心、希望・成長など前向きな楽しみを与えることです。

私は、この言葉を少し変え、「抜苦創楽」を自分の言葉にしたいと思います。

意味はほとんど同じですが、楽しみを与えるのではなく、一緒に創りだすイメージです。

 

良く考えてみると、リーダーの役割、そして会社の役割は、この抜苦創楽に尽きるのではないかと思います。

働いてくれる仲間の苦しみ・不安を無くすためにできることを考え、実践する。

そこで生まれた余白が自分の仕事の価値を高めることに繋がり、自分の成長が実感できるようになる。

当社における苦とは、意志決定を遅らす無駄な申請や、長い承認経路など、本当に必要なことに時間を使えていない状況を指します。

ここを徹底することで、自分がやっていて楽しいと思える仕事を一つでも増やしていきたいと考えています。

抜苦創楽を追求していけば、一人一人が主体性を持つようになり、より考える集団になり、自律的なエンジンを持つことになります。

そのため、これを軸にすれば、会社は自然と成長していくのではないかとも思います。

これは、同時に顧客に対しても同じことです。

顧客においても、市況の乱高下や、競合との戦いに向き合うことを求められています。

その中で、多くの課題の解決を求められているはずです。

そこで、この抜苦創楽を徹底することで、顧客の中に前向きなベクトルが生まれて、自ら進んで行こうとする力になるはずです。

 

実際に顧客の会社のリーダーと話していると、多くの方が、競争相手との比較の中で、自社のスピード感の欠如を訴えています。

今すぐにでも、方向性を変えて、進むべき道に行かなければいけないのですが、簡単には動きません。

多くの日本企業の社歴が長くなり、簡単には変化できない構造になってしまっているのでしょう。

 

変わりたいけど変われないことに対して、必要なのは伴走者です。

変わるための具体的な処方箋を持ち、決して遠回りさせない具体的なエビデンスに裏付けられた実践力です。

そんな存在に当社がなれるように、日々努力を続けていきたいと考えています。

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