戸澤の週報
2025年11月09日
長期の中に短期あり
先週は久しぶりにタイにいました。
海外にいると、普段慣れたコンフォートゾーンから抜け出し、脳が強く活性化されます。
お金とリソースをかけてサプライヤーが自社の長期のビジョンを代理店に共有する姿勢は、将来を見越した視点であると感じました。
ここ数年ずっと考えていることの一つに「長期と短期」についての捉え方です。
例えば、会社のアクションを考えてみると、短期的に成果が出るものと長期的に成果が出るものがあります。
短期アクションは成果が出るまでに時間が短い反面、その場の売り上げを上げるものが多く、再現性の高い成果を生むことが困難です。
長期のアクションは、成果が出るまでに時間が掛かりますが、将来に渡って安定した結果を生むことが可能です。
別の角度で見ると、短期のアクションは「既にある程度できていることをよりうまくやるために行う活動」と言えるでしょう。
長期のアクションは「まだできていない苦手なことを体制作りから始める行動」と言えそうです。
人はとかく短期のアクションを選びがちです。
「選択と集中」という言葉が多くの日本人の頭に深く刻まれているのも一つの要因でしょう。
しかし、多くの人が短期のアクションを選んでしまう本当の理由は、ここでも「現状維持バイアス」ではないでしようか。
短期のアクションであれば、今の自分にもイメージができ、今までのやり方を大きく変えなくてもできます。
一方で長期アクションは、自分ができないことの挑戦を求められ、従来のコンフォートゾーンから出ていかなければなりません。
会社の活動に限らず、どんな組織や個人においても大きく成長するには、どこかで自分がまだできていない苦手なことに挑戦することが必要です。
このことに気が付いてから、選択と集中という考え方はいつの場面でも正解とは考えなくなりました。
むしろ言い訳にしてはいけない、本当に考えた上で行うものであると考えます。
常に未来を見据えて成長していくのであれば、長期をメインとしつつ、短期もハイブリッドで考えるようにします。
持続的な活動を行っていると、そこからさまざまな従来足りていなかったことが整備されていき、結果として短期的な成果もついてくるということを学習することができました。
例えば、スポットのビジネスだけに集中して活動を強化するのではなく、時間はかかりますが顧客のキーマンときちんとコミュニケーションを取ります。
そして課題を解決することで、結果としてスポットのビジネスも大きく増えているような形です。
「長期の中に短期あり」
当社の今後の活動の中心となる思考軸として、社員一人一人と共に安定した再現性のある成果を獲得し、長期に渡って成長していく会社になっていきたいと思います。









