戸澤の週報

2022年01月31日

人間の顔

1月も残す所、あと1日となりました。

一番寒いであろう1月が終わります。

本当に寒い日も、あと1ヶ月ですね。

少し、春が見えてきました。

 

コロナになってからというもの、すっかりマスク姿が一般的になりました。

声が聞きづらい、誰か分かりづらくなったなど困ることもあります。

今週は人間の顔について少し学ぶことがありましたので、共有できればと思います。

 

人間の顔の特徴は、非常に柔らかく、特に口がやらかいのが特徴です。

もともと口の役割は、食べ物を食べることですが、口でつかむことも必要です。

そのため、人間以外の哺乳類は顔の中で口が一番前に飛び出しています。

 

口にはもう一つ、相手を攻撃するという役割があります。

相手に噛みついて攻撃する必要があるので、口は顔の1番前に飛び出していて、しかも硬くなっています。

ところが人間は、直立歩行をするようになって、口の役割が変わりました。

食べ物をつかむことを、手でできるようになりました。

また、食べ物を手でつかんで口に入れる必要もなくなったため、口が前に出ていなくても良くなりました。

同時に相手への攻撃も手を使ってできるようになってきたため、攻撃としての口の役割が失われて、だんだん柔らかくなっていきました。

 

柔らかくなった結果、口の周りに表情が生まれ、口の形を変えやすくなり、喉から出す声を色々変化させることができました。

その結果言語が生まれました。

もう一つ、人間の顔の特徴があります。

それは、人間は衣服を着ることによって、頭と顔以外のほとんど全ての部分を隠すようになりました。

その結果唯一顔だけを外に出して行動している動物となったと言えます。

 

このように考えると、長い時間かけて人間の顔は進化してきたのですね。

通常の人間は顔以外は服で隠れているため、言葉以外で相手のことを知ろうとすると、顔からの情報を取ろうとします。

マスクをしていると、人の顔の半分を隠してしまいます。

口が見えないだけで、顔から受ける印象が大きく変わります。

長い人間の進化の歴史の中で、顔の半分が着衣で覆われていることはありませんでした。

何となく、コミュニケーションのしづらさを感じることは無理がないことかもしれません。

適切なコミュニケーションを図るためには、顔の半分が覆われていることを忘れずに、足りない部分は丁寧な言葉で補ってあげることが大切です。

現在は、ある意味人類にとっての新たな進化の過程にあると考えるべきなのかもしれないですね。

参考「顔学への招待」原島博 岩波書店


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