戸澤の週報

2023年07月30日

最低賃金と天候

2023年の最低賃金が42円アップの1002円と大台を超える見込みとなりました。
厚生労働省の諮問機関での決定事項のため、実際の決定にはまだいくつかのプロセスがありますが、概ねこの方向で行くのでしょう。
諸外国とは、まだかなり差があるものの、まずは大きな方向性において、前に進んだことを評価したいと思います。
これからを考えると、日本も海外の水準に揃えていく必要があります。
当然、中小企業は負担増になります。
適切なサポートは引き続き必要になります。
それでも、現在のこれだけグローバル化した世界においては、大企業、中小企業問わず、もはや戦う相手は日本だけではなく、世界中の企業です。
製品やサービスの提供する顧客だけではなく、仕入れや採用においても世界中の企業と競合しているのが事実です。
そのように考えると、日本だけが低賃金では人材の採用は難しくなります。
仕入れにおいても買い負けることも考えられます。
確かに人材集合型のものづくりをするだけで考えれば、一面で有利でしょう。しかし、付加価値をつけていく人材の確保は今の日本の条件ではかなり難しいと言えるでしょう。
幸い日本はそれなりの国内市場をまだ、もっています。
ご存知の通り、少子高齢化や国際競争力の低下を考えると、それなりの国内市場を頼りにできる時間も残りわずかとなっています。
日本が世界の一流国としてこの先残っていくためには、大きく変えていく必要があります。
これからの変化に期待したいと思います。
 
もう一方のテーマは天候です。
最近の暑さは万人が感じているところだと思います。
7月の月間平均気温を調べてみました。
最も古いデータは1875年で、26度でした。
2022年を見ると、27.4度ですので、一見大きく変わってはいないように見えます。
体感的には明らかに高く感じるので、平均気温では読み取れない、最高気温に問題がありそうです。
日中外を歩いていると、そろそろ人間として、無防備に炎天下を歩くのは無理があるなと感じます。
先週の金曜日に日経新聞のオピニオンに、「人類は今、ゆでがかえる状態」とありました。まさにそうだなと感じます。
毎年少しずつ、暑くなっているので、人間が適応してしまっていると思います。
それでも、そろそろ厳しいと感じだしでいるのではないでしょうか。
これから、何をすべきか、改めて考える時が来ているように感じます。

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