戸澤の週報

2023年09月24日

憧れるのをやめましょう

あれだけ暑かったのが、朝と夕方には随分と涼しくなりました。
9月終わりにしてようやく秋の気配が漂ってきました。
季節の変わり目に体調悪くなる方も多いかと思います。
身体を冷やさずにお過ごしください。
 
本日のテーマは「憧れるのをやめましょう」です。
こちらのセリフは、今年3月に開催されたWBC(ワールドベースボールクラシック)に中で大谷選手が言ったものです。
決勝戦のアメリカ戦を前にしての言葉でした。
大リーグには誰もが知っているスター選手が多くいます。
そのスター選手たちに憧れを持っている以上、超えることはできません。
これから勝ってトップを取りにいくには、憧れを捨てて戦う相手と思うことが大事だということです。
大リーグを知っていて、その中で大活躍をする大谷選手だからこその言葉です。
試合前の円陣で大谷選手が話したのですが、誰が話すかは事前には決まっていなく、コーチが急に指名するそうです。
大谷選手は最初から憧れが勝利を呼ばないことを知っていたのだと思います。
 
大谷選手は監督やコーチがちょっと無理かなと言うことを要求すると、すごくうれしそうな顔をしてやるそうです。
否定的な態度を取ることは無く「面白そうですね。行っちゃいますか!」と挑戦するそうです。
レベルの高い、自分ができないかもしれないことにチャレンジすると、達成しても出来なくても自分のレベルや能力が高まることを良く知っているのでしょう。
 
働き方改革が進み、働く時間は短くなりました。
企業統治のためのガバナンスが浸透し、リスクに対して厳しい目が向けられるようになりました。
当然良いことも多いのですが、その反面で失ってしまったものも多いと言わざるを得ません。
どんな企業でも必ず顧客が存在していて、顧客の満足が企業の生命線にも関わらず、自分たちの都合で顧客が後回しになっていないか?
様々なものにリスクをヘッジすることに一生懸命になり、費用だけ多く積み上がり、失敗することを避けるために、挑戦することを忘れていないか?
どんな会社にも多くの解決すべき問題があるにも関わらず、その解決の為の困難さを考え、手を出さずにやり過ごすことが増えていないか?
問題に直面し、苦労をして、何とか解決した時にこそ、人としての力が付いて行くものです。
それらから目をそらし、楽な無難な道を進んだとしても、自分の力が上がっていかないばかりか、仕事の醍醐味に触れる機会さえ得られないのではと思います。
それでは本当にもったいないと思います。
企業は社員が、どうしたらこの会社を自分のチームだと思えるかを考える必要があり、一人一人のメンバーも自分の仕事にどうしたら当事者意識を持てるかを考えてもらいたいと思います。
厳しいながらも努力することを止めずに、何とかその先につかんだ勝利の醍醐味を一人でも多くの人に味わってもらえればと思いますし、自分もそうありたいと思います。
今年のWBCの様子は、Amazonプライムで「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」でドキュメント映像で見ることができます。
この映像を見て、新ためて挑戦の大切さ。そのための気持ちの持ち方。そして、自分を信じることの大切さを学びました。

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