戸澤の週報

2010年12月31日

2010/12/31

2010年最後の週報となりました。
本日は12月31日(金)の昼下がりです。
この時期らしい寒さと、綺麗に晴れた大晦日となりました。
来年の初日の出は全国各地で見ることができそうです。
来年は何か良いことが起こりそうでうれしいですね。

2010年も世界中、日本中で様々なことが起こりました。
多くの目を覆いたくなるような事件から、一握りではありますがほほえましい出来事がありました。
日本では維新の志士「坂本竜馬」がクローズアップされました。
今年は何かにつけて、日本が良くない方向に向かっているという話が聞かれるようになりました。
これは本当の事でしょうか?
確かに一面では事実だと思います。
この事は我々一人一人の自爆行為だと考えております。
例えば、マスコミは政治がうまくいっていないと内閣を叩きます。
しかし、その内閣を構成している政治家を選んだのは我々国民です。
政治を否定することは自分を否定する事に他なりません。
政治だけではありません。
この日本を構成しているのは、一部の政治家、官僚ではありません。
国民全体です。
政治だけが多くクローズアップされますが、他の側面では経済があります。
そして、自分たちが所属しているコミュニティがあります。
人は必ずどこかに所属し、しいては日本という国に繋がっています。
自分たちの国を悪く言うことはやはり自分を悪く言うことに繋がります。
そろそろこの事に気がつかなければいけません。
特に新聞社、テレビ局を始めとするマスコミは影響力が大きいです。
例えば、今回の沖縄の米軍基地の話で考えてみたいと思います。
どこどこに基地を移設するという事実だけで、自分の意見を構築できた人がどれだけいたでしょうか?
先の大戦の沖縄本土決戦から始まり、沖縄返還を経て、日米安保に繋がり、現在の東アジアの軍事的危機までの大きな流れを理解していないと難しいのではないでしょうか?
私は、ここで沖縄の基地問題を論じたいわけではありません。
あくまでも、世論の形成と言うのは、情報を握っているものからは比較的簡単に行うことができると言うことです。
「IT革命」「ネット社会」「ユビキタス」などと魔法の神器のようにもてはやされた現在のネットですが、人間の考える力を奪っているのではないかと心配になってしまいます。
せめて、何か自分の意見を決める前に、反対の論陣を張っている主張に耳を傾ける癖をつけるべきです。
サブリミナル効果とは何も目に見えない100分の1コマにコカコーラの画像を挟むだけではありません。
何とはなしに聞いているテレビなどは全く同じことが行われていると考えられます。
この状態でインプットされた情報は、十分な情報消化されずに自分の考えと錯覚しやすいのです。

ところで、皆様は人材育成の「まゆみの法則」はご存じですか?
私はこの法則こそが人材育成の切り札になると考えております。
まゆみの「ま」は「待つ」です。
基本的に人材育成をする立場の人間は、教える内容をできているから教えるのです。
ところが教える対象の人間は1回教えたくらいではビックリするほどできません。
しかし、これは当たり前なのです。
教えている自分自身も長い時間かけてできるようになったことを忘れてしまっているだけなのです。
教えられた人間はいつかはできるようになっています。
考えたら当たり前ですよね。
もしそんなに簡単であるならば、マニュアルさえあれば最強の人間ができることになります。
待つことは非常に重要な要素です。
まゆみの「ゆ」は「許す」です。
たとえ間違えたとしても許さなければいけないのです。
間違っても次のチャンスがあれば、失敗から学んで少しだけステップアップした人間に生まれ変わっています。
絶対に間違ってはいけない内容でない限り、様々な間違いを経験し人は成長していきます。
何か少しでも間違えば、退場しなければいけないのであれば、将来に繋がるものは何も生まれません。
そして、まゆみの「み」は「認める」です。
マズローの5段階欲求を引き合いに出すまでもなく、人間は周りから認めてほしいと考えています。(そのように考えていることに気が付いていない人も結構います)
自分の出した成果に相応の評価がほしいと考えるのです。
しかし、私はこの認めるとは、出した成果だけに留まらないと考えております。
その人の存在自体を暖かく認めてあげることから始まると考えております。
つまり、その人の成長を心から期待していることを伝えた上で、「ま」と「ゆ」を行うのです。
この事が私が勝手に理解している「まゆみの法則」の神髄です。

ひるがえって話は戻りますが、この「まゆみの法則」で日本を育てることが今必要なことだと思います。
日本の政治家だってそうです。
総理大臣が慣れている人
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