戸澤の週報

2020年01月04日

ユニコーン

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は大変多くの方に助けられて、何とかやってこれました。

皆様に心から感謝しております。 

年を重ねるごとに感じることは、自分一人で、自社だけで行えることなど非常に限られていることです。

皆様に生かされていることを感じます。

そして、大きな存在である、昔で言うお天道さまに生かされていることも感じます。

この休みで学んだことは、お天道さまは乗り越えられない人には試練を与えないそうです。

だからもし試練を与えられたら、それは喜ぶべきことだということです。

試練を乗り越えた時にこそ、そこに人間の成長があることを考えるとやはり喜ぶべきなのかもしれません。

松下幸之助さんは「不況もまた良し」と言っています。

戦国時代の山陰地方の武将である山中鹿介は「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と言われています。

昔のことわざで「艱難辛苦汝を玉にす」とあります。

逆境は人を育てる絶好のチャンスであるということですね。

 

歴史を学んでいて最近よく思うことは、悠久の時間についてです。

今学んでいる人のほとんどが既にこの世を去った人たちです。

その人たちの人生を垣間見させてもらっています。

それぞれの人たちに人生における好調期があれば、逆境期があります。

全ての人に共通して言えることは、好調期に大きく成長した人はほとんどおらず、逆境期を乗り越えた時に大きく成長していることです。

それでも歴史の偉人たちは、好調期にも決して驕ることなく、夷険一節(いけんいっせつ:なだらかな時も険しい時も節操を守り変えないこと)を貫いています。

多くの歴史上の人物はその人生の中で艱難辛苦を味わって、そこを乗り越えて、人として大きく成長して、最後はこの世から姿を消していきます。

現代を生きる我々も、残念ながら良い事だけの人生ということは望めません。

しっかりと逆境を味わい尽くして、そこから得られるものを最大限に吸収しつくしてしまうくらいの心構えで丁度良いのかもしれません。

今みたいに、長期に渡って業界全体がスローなことはなかなかないと思います。

しかし今だからこそできることもあるはずで、ある意味では大きなチャンスです。

ソフトバンクの孫さんは、逆境期にあって、周りがみんな歩みを止めて守りに入ったとしても、走り続けることを止めずに、勝負し続けたものだけが、羽が生えてきてユニコーンになり空を飛べるようになると言われています。

こういった時期に何をすべきなのかは非常に難しい選択であると感じています。

このあたりに経営の奥深さや難しさが凝縮している気がしています。

当社としてはできる限りで走り続けていきたいと考えています。

羽が生えてくるまでやり切れるように、今年も挑戦してみたいと考えています。

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