戸澤の週報
2025年07月12日
成長マインドセットが変えられるもの
ここ最近真夏日が続いていましたが、週末は一転して涼しくなりました。
関東では大雨となり、一部被害が出ています。
予想できない気候が続きますね。
今まで会った、多くの社会人や学生を見ていて感じることは、育っていく人と育っていかない人がいることです。
多くの人は成長したいという気持ちを持っています。
しかし、目の前に同じ困難な事象があったとしても、挑戦をする人がいる一方で、挑戦を避ける人もいます。
これは、心理学でいうところの「成長マインドセット」と「固定マインドセット」との違いと言えそうです。
成長マインドセットは、知能などの能力や性格が成長する、変化するという考え方です。
固定マインドセットは、能力や性格が固定されたものであり、変化しないものという考え方です。
例えば、仕事や勉強につまずいた時に、どのように考えるでしょうか?
成長マインドセットの人は、頑張ればもっとうまく行くと思います。
一方で固定マインドセットの人は、才能がないので頑張ってもしょうがないと考えるのです。
この違いは特に社会に出てからは、大きなものとなります。
そもそも世の中には、どれだけ努力をしたからと言って、必ずうまく行くということはありません。
それでも努力をしなければ望む結果が出ないことは間違いありません。
頑張るということは、努力とイコールと言えますが、私はそこに「粘る」を付け加えたいと思います。
思い立って努力をすることは比較的簡単にできます。
しかし、内容が難しければ難しいほど簡単に成果は出ません。
しばらくすると、まるで何もなかったかのように、元に戻ってしまうのは良く見かける景色かと思います。
成長マインドセットとは、今例えうまく行かなかったとしても、努力をすれば自分の能力が上がると信じているので、粘り強く取り組むことができます。
粘るとは、やめないことです。やめずに続けていれば、いつかは答えにたどり着く可能性が高くなります。
あの手この手で問題の対象に向かっていると、ある時、突然、突破口のようなものが見えてくることがあります。
そうなればしめたものです。
解決に向けて、状況が好転を始めます。
固定マインドセットの人に共通するのは、一見自分の能力に強い自信を持っているように見えます。
しかし、挑戦や努力を避ける傾向があります。
それは、失敗が能力の低さの証明になるからということです。
もちろん、成長したいと全く思っていないわけではありません。
しかし、マインドセットの成長の芽を潰してしまっているようです。
今の社会を見ていると、自分たちの本業以外の様々な付帯事項(めんどくさいものとも言えるかもしれません)が、はぎ取られています。
会社における様々なコミュニケーションの場は、ワークライフバランスや生産性向上、多様化、ハラスメント、コンプライアンスの考えにより、失ってしまっています。
多くの人が、自分の担当の仕事以外に何ら関りを持っていないのではないでしょうか?
もちろん、会社において自分が行っている仕事は重要であることは間違いありません。
しかし、会社全体を一つの生命体として捉えると、自分の仕事だけを見ているというのはあまりに部分しか見ていないことになります。
今の学校や企業に求められることは、成長マインドセットの良さをきちんと教えて、一人一人がより広く関りを持つ大切さを教えることだと思います。
そして、周りの人と繋がりを持ったチームとして、多くの課題に果敢に挑戦してほしいと思います。
失敗しながらも粘り強く続けることで成長体験を積み上げていくことこそが、仕事が深いやりがいを持つものに変えられると思います。
当社は成長マインドセット溢れる会社にしていきたいと考えています。