戸澤の週報
2025年08月10日
教えてもらうこと
最近は新たに責任を持った仕事を始める人と接する機会が増えてきたため、自分がどうやって仕事に必要な知識やスキルを身に着けたのかを考えます。
半導体・電子部品の業界に入った方の大半が、最初から知識を持っていた人はいません。
製品の知識だけではなく、営業の仕方や仕入先の方との接し方。
プレゼンテーションの資料の作成方法や発表の仕方。
ほとんどのことは、入社後に身に付けました。
もちろん未だに全てを身に付けたわけではありませんが、それでも現在それなりに何とかなっています。
なんで、何とかなったのでしょうか?
それは、やるしかなかったからです。
人間は、自分の他に誰かがやってくれている内は、仕事を覚えません。
覚悟が決まらないからです。
どれだけプレゼンの資料を自分が作ったとしても、発表するのが他の人であれば全く別物です。
自分で作って、自分が発表することで、初めてそのプレゼンは自分ごとになります。
自分が成長することももちろん大切ですが、自分以外の成長は、自分以上に大切とも考えられます。
上司も先輩もいつかはいなくなり、後輩が後を引き継ぐわけです。
また、仮にいなくならなかったとしても、一人でも多くの仕事を自分ごとにしている人を増やすことは、組織の総合力を向上させることになります。
それでは、どのようにすれば仕事を学び成長することができるのでしょうか?
それは機会を作ることです。
最近少しずつ分かってきたことは、時代が変わっても、人の基本的な性質は変わらないということです。
Z世代などと生まれた年代で区切った呼称がありますが、我々の世代は新人類と呼ばれた末期です。
時代が変わっても、成長したいと思う気持ちに大きな違いはありません。
成長するためには、そこに自分自身が責任を持つ「場」が必要です。
試行錯誤しながら挑戦することが必要です。
その中で失敗も必要でしょう。
そのように取り組んでいると、今まで起こらなかったことが起こり始めます。
それは、周りの人が自分に教えてくれるようになります。
自分の仕事に深く責任を持っていなかった頃には、起こり得なかったことです。
実は周りの方は、よく見ています。
誰かが本気で仕事をし始めたら、すぐにそれが分かります。
人が人を育てることは、人間が持っている本能です。
本当に育とうと努力をしている人を見ると、自然と協力しようと思うのです。
この段階になって、初めて教わることが、自分にとって本当に身に付くことになります。
こうして、色々な人に様々なことを教わって、人は成長していくのだと思います。
組織は、一人一人に適した成長の場を用意すべきです。
周りの人は、成長しようと本気で仕事をしている人には、自分の持っているものを伝えるべきです。
そして、一番肝心なのは、本人が自分自身で責任感を持ち、成長しようと思うことですね。
本人は「責任を持つ場」を持つ努力をし、周りの人は「本気で取り組む人」をサポートすること。
良い会社とは、これらのことが自然にできていることだと思います。
そんな会社を作っていきたいと考えています。