戸澤の週報

2023年06月18日

キャリアデザイン

梅雨の真っ最中です。
この休みは幸い雨が止み、きれいな青空を見ることができました。
多くの方が観光へと向かったのではないかと思います。
 
先週、当社の研修で取り扱ったテーマは「キャリアデザイン」です。
キャリアデザインと言うと、皆様どのようなイメージを持ちますか?
この先自分がやりたいことを考えて、いつ・どのように・何をやっていくか、自分で考えていく事と思われるかもしれません。
もちろん一面では正しいと思います。
しかし、実際の自分の人生のキャリアにおいて、そんなにスマートに自分がイメージした通りに行くものなのでしょうか?
キャリアデザインの中で「ドリフト」と言う概念があります。
ドリフトとは日本語で漂流する、流される、漂うと言った意味となります。
自分の仕事の人生のどこかのタイミングで、自分ではどうにもならない何かの大きな力で、流れを変えられる時があります。
それは自分の描いている理想や、予想とは全く違うもので、大抵は初めに反発や不安を覚えます。
しかし、あとから振り返ってみると、人間のキャリアとしての根が深くなっていくのは、そんな時なのですね。
ここで自分の中で「まあ、とりあえずやってみるか」と思えるかが、その後の人生を分けると言っても過言ではありません。
異動の場合もあれば、全く考えていなかった転勤や、大きな役割の変更など、様々なケースがあるかと思います。
例え、自分の考えとは違っても、大きな機会と捉えて、流されてみると言うのも良いものです。
ドリフトがない場合は、自分が予測できる世界の中で生きていく事になります。
もちろんそれが悪いわけではありません。
一つの仕事を深く掘り下げていく事も素敵なことです。
しかし、ドリフトを選ぶと(受け入れると)、そこから先は自分の考えが及ばない、未知の世界です。
自分の器をある意味、無理やりに、ぐっと広げてくれます。
ドリフト以降はしばらく立ち止まって振り返る事すら難しくなるかもしれません。
新しい挑戦は常に努力を求めらるからです。
時間との戦いの中で、成果を求められたりすると、苦しくなることもあります。
それでも、何とか歯を食いしばって何とかやり遂げた仕事は、自分にとって掛け替えのない財産となります。
これからの不確実の時代を生きていくには、ドリフトの概念を持ち、ピンチをチャンスにしてしまうしたたかさを持って、それを武器としたいですね。

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