戸澤の週報

2026年06月20日

ポラリス(北極星)

数ある星の中でポラリスは特別な星です。

私たちの空の同じ場所に1年中いて、方向を教えてくれています。

GPSが無い時代の航海には、非常に重要な存在でした。

 

では、GPSがある現代では、ポラリスはもう不要なのでしょうか。

驚くほど正確なGPSがあり、衛星からは正確な地表の場所が特定できる時代です。

自分のいる場所を見失うことは無くなりました。

ナビゲーションのシステムも進化し、目的地への到達も容易になっています。

しかし、組織の目的地への到達は同じではありません。

価値観が多様化し、組織がひとつにまとまることが難しくなっています。

目的地に対する考え方も多様化して、大きくなるだけがゴールではありません。

例え目的地を決めても、途中で色々起こるため、当初の目的地を継続することは難しいことです。

 

今の世の中に必要なのはポラリス(北極星)だと感じます。

元気よく行進している時には、必要がないのかもしれません。

自分たちの航海の途中で、強い風が吹いたり、嵐に出会ったりした時にも前進するには、決してぶれない強い想いが必要です。

困った時に思い返し、原点に触れて、力を得てまた戻ってくる。

そんな原点のような存在が必要です。

 

では、そのポラリスとは何でしょうか。

私は、組織の存在目的は「人の幸せ」と「社会の発展」だと思っています。

人を幸せにすることは、自分たちが幸せになる必要があります。

「衣食足りて礼節を知る」という孔子の言葉にあるように、何かをやりたければ、前提を整える必要があります。

会社組織においては、社員の力を十分に発揮できるように、環境を整えることです。

当社には「抜苦創楽」(ばっくそうらく不安を取り除き、楽しみを創る)と言う組織運営の基本となる言葉があります。

そこに「自分以外の幸せを創る」という意味を込めた「利他創幸」を加え、「抜苦創楽 利他創幸」という言葉を生み出します。

孔子の「衣食足りて礼節を知る」に対して、当社は「抜苦創楽 利他創幸」をポラリスにしたいと思います。

 

迷った時には、まずは自分たちの不安や恐怖を取り除き、楽しむことのできる環境を創る。

そうすれば、自分以外の人に対しても同じことでできるようになるという考え方です。

どんなに予想できない時代になったとしても、「抜苦創楽 利他創幸」は、私たちが迷った時に立ち返ることのできる原点です。

そして、進むべき方向を示してくれるポラリス(北極星)であり続けると信じています。

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